「 / 」 solidus
生きて、その瞬間に反応しても
打ち消すことはできずにまみれていく
重ならない、並列に
この時代に、劇場に、生で、観に来ていただき、ありがとうございます。
振付・演出|横山彰乃
音楽・構成|34423
助成|公益財団法人セゾン文化財団
[君が忘れたダンスフェス] 2021.9.11 - 20 こまばアゴラ劇場(東京)
Choreographed - Derected - Performer:Ayano Yokoyama
Music - Performer:34423
Supported by The Saison Foundation
Sep,11 - 20,2021 Komaba Agora Theater(TOKYO)
これらはかけら
これは作品の答えではありません
クリエーションの全てではありません
女とか男とか言いたくない。個として考えたい...という話からのやりとり。
男女のカテゴリに属さず、
人として個体として生きること
日本で生まれた自分
外から判断されるボーダーを
雑音の度合いで表現する
まるで、満員電車の中へ飛び込んで、
端から端まで駆け抜けるような勇敢さ。
自分自身のノイズキャンセリングをオンにして、
光を掴みにいく強さ、
あたりまえの日常を取り戻す感覚。
消えない音、ほんのわずかな隙間に入り込んだ音が膨張して、ボーダーラインを超える。
でももうすでに境界線などない。
まみれた自分がまみれた自分を信じる。
外から判断されるボーダーということとは別に、自分自身に無意識に引いているボーダー
当たり前の日常とは…場所があり、どこにでも行けて、人の顔が見えて近づける
それでいて人を感じなかった日々
今の方が人を感じている
戻る→ 戻ることはなく、全然違う、新しい時間になる
ノイズキャンセリング---
騒音の抑制を行う仕組み。騒音の位相と逆の位相を持つ音を生成して音を交互に打ち消す。
位相---
解析学で、極限や連続の概念を定義できるように、抽象空間(集合)に与えられる適当な構造(部分集合。トポロジー。)
自身がノイズキャンセルになったように音に当たっていく
このシーン振りを作ってしまうと反応できないので反応優先にしようかな...
アッサンブラージュという言葉を知って立体的に音でコミュケーションしようと思っていたら、あやのちゃんから声がかかった。
とにかくタイミングがいい。
言い換えるとわたしはとても運がいい。
イメージを汲み取る彼女の勘の良さに敬意を払い、作品を残せることに感謝している。
これからあやのちゃんの器の中に美味しいチャイでも注ぐように音が鳴らせたらいいなと思う。
バイカラーで、タフなわたしたち。
34423
人との共作にどことなく苦手意識を持っていて、理由の一つに、同じところを目指さないといけないと思っていたということがある。
いやいや、違う人間なのだから違うに決まってるじゃん対話したいじゃん(それでやってみていいのでは?)と思えるようになったからか、イメージの共有をしても、言い方が雑だがとても勝手にできた。
勝手に、というのはとても重要で、ここでは省略。
それはひとえに、ふみさんの人柄と音楽や創作に対する姿勢のおかげなのですが。
この謎QRコードを読んだ人は作品を観る前なのか観た後なのか、
だけど、今これを書いているわたしたちは本番初日の前日。
横山彰乃
Q1: それは何に似ていますか?
人という漢字の一画目に似ています。 (3)
バッティング。 (▲)
Q2: 前後を逆にしたら?
マスキング効果。 (3)
ちょっとした違和感。 (▲)
Q3: 素材は何でできていますか?
アイデアと連想力でできています。 (3)
日常の騒音。 (▲)
Q4: カタチをかえず新しい使い道はありますか?
プライド。 (3)
ないな〜。 (▲)
Q5: どうやって人を喜ばせますか?
マッチングします。 (3)
喜ばないかも...。 (▲)
Q6: 拡大したらどうなりますか?
世界が分断しそうです。 (3)
個々になる。 (▲)
Q7: 付加価値をつけてください
よく眠れる入浴剤付き。 (3)
え!帰り道の音や景色が気になるようでならない。 (▲)
Q8: 主なターゲットは?
すぐググれる人。 (3)
特にないけど強いて言えば、ここにいない人とかものなど。 (▲)
Q9: どうやって運びますか?
ながら運転。 (3)
無意識のなかを見返す。 (▲)
Q10: 時間が経つとどうなりますか?
全集中しています。 (3)
忘れていく。 (▲)
Q11: どこで出会いましたか?
アルバイトの掛け持ちをはじめたとき。 (3)
新宿駅かな。 (よ)
Q12: 誰と利用したいですか?
リアルクリエイティブな人たち。 (3)
一緒にというよりそれぞれ使って勝手に交わるとき交わればいいな。 (▲)
Q13: 何色ですか?
色はあるようでないです。捉えた側の感性によるかもしれません。 (3)
ちょっとメタリック?で反射によって変色するような。 (▲)
Q14: 何か思い出しますか?
幼稚園で父親の仕事を紹介するときに、前触れがあったなと。 (3)
Bluetoothイヤホンって滅多に使わないのだけど(有線派)、たまに使うと人混みで一瞬途切れるのが嫌いだなと思ったこと。 (▲)
Q15: 縮小したらどうなりますか?
関係が深くなります。 (3)
お腹が空きそう。 (▲)
Q16: 真逆のものと合体は可能ですか?
コラボレーションは可能です。 (3)
嫌われそうだけどいけそうですけどね。 (▲)
Q17: 順序を入れ替えるとどうなりますか?
さほど影響はありませんが、強みが変化する可能性はあります。 (3)
汗の問題が。 (▲)
Q18: 売り込む方法は?
まずはとにかく目視してもらいます。 (3)
目で見る。見てるようで見ていないかもしれない。 (▲)
Q19: 何と交換できますか?
近い未来のイメージ。 (3)
喉に引っかかった魚の骨ほどは大きくない気づかない程度の記憶。 (▲)
Q20: どうやったら強度を変えられますか?
継続と、前例をつくると強度が強くなります。 (3)
考える続ける。 (▲)
34423
電⼦⾳楽家。トラックメイカー。
硬質なビートを好み、⾃由な発想で⾳素材をコラージュし、多岐にわたる映画の劇伴、サウンドロゴなどの作編曲を⼿掛ける。またラップトップの他、モジュラー、コンパクトエフェクターなどのアナログ機材を使⽤したライブパフォーマンスも話題。リズムをテーマとした企画『GNOMONS』や他ジャンルと⾳楽のパフォーマンスをコラージュさせた企画『KOYUPILOT』を主催する。 www.34423.jp
横山彰乃
ダンサー/振付家
長野県出身。2009年より東京ELECTROCKSTAIRSメンバーとして国内外の全作品に出演。2016年、lal banshees 立ち上げ。モダン・ストリートダンステクニックをベースとしながら、囚われず派生し、感覚に着目した独自の ムーヴメントを追求している。中性的で音と動きが緻密に関係する作品を発表。普通の事をファンタジックに切り取り現実に戻す音楽的ダンスを体現する。セゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。 www.yokoyamanaa.com